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Channel: アスターク同人
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北ア・中房温泉〜合戦尾根〜燕岳〜東沢〜中房温泉

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〇山行地 北ア・中房温泉〜合戦尾根〜燕岳〜東沢〜中房温泉
〇山行日 2014年10月11日〜12日
〇メンバー L清水 長谷川 関原
〇報告者 清水

 燕岳は長いこと行きたいと思うだけの山だったが、ついに行こうと決めたのが台風19号の接近直前であった。12日の日帰りにするには連休のために車の駐車が極めて困難になるため、11日の夜、中房温泉に入り素泊りすることにした。21時までに入ると4500円(税別)。これで車にまつわる諸々のストレスは解消されるし、なんと風呂は日本秘湯を守る会の温泉である。何となくウキウキしながらあらい道の駅を出発する。
 豊科のICを降りた所で宿に電話連絡をし、食料を調達して中房温泉へ急ぐ。宿に着いたのは門限(?)ギリギリ。ちょっと宴会して温泉につかり、さっさと床についた。

 10月12日
 夜明け前の暗い道を登り始めるが、私のヘッドランプが暗過ぎて用をなさないため先頭を代わる。「暗いヘッデンは無いのと同じ」関原氏から鋭い指摘を受けるが、凹んでる場合ではない、北アルプス三大急登とよばれる合戦尾根の登りを味わいながら、熊も怖い。会話が途切れるとゆうべ林道で見た子熊の後ろ姿が目に浮かぶ、そしてこんな時に限って誰も鈴を持っていない。丁度よい按配でベンチが現れるのが嬉しい。
 第二ベンチあたりでようやく陽が昇り、ほっとする。第三ベンチの頃より降りてくる人、登る人と会うようになり立ち話しで情報を収集しつつとにかく登る。富士見ベンチのあたりは高度が上がっているのが、樹林帯が変化しているので分かる。合戦小屋に着く頃はダケカンバの白い幹が目立ってくる。
 ここで長めの休憩をし、また歩き始めるが風もなく天気も良いため、夏のような汗が出る。合戦沢の頭に出ると大天井岳や燕岳、槍の穂先も見えて気分良く登れる。やがて燕山荘に到着。ここで食事を摂り記念撮影などするが、360度の眺望が望める良い天気で台風が近いのを忘れてしまいそうだ。

 たっぷり休憩したので足取りも軽く、燕岳のピークも写真を撮って、先を急ぐことにする。北燕岳では昨日東沢を歩いた人に話を聞き、少し焦る。思ったより難所のようで「あんた方大丈夫か?」的な目で見られたのが悔しい。しかし、ここまで来て後には戻りたくない前に進むしかないのだ。
 ここから東沢乗越までがやたら長く感じたのは、不安がそうさせたのだろうか。標示が分かりやすい東沢乗越からは下るのみだが、道はきれいに刈られていてはっきり分かる。途中ロープやワイヤーがあり、注意深く足を進める。何度か川を徒渉する。聞いていたように水量が少し多いが関原氏のリードのおかげで難なくこなしていく。一カ所転んで、左半分の半身浴をしたのはご愛嬌であろう。沢沿いの道を高巻いていったん川から離れるが、また川音が聞こえると長い長い下りとなり、ようやく平場になると宿泊客の浴衣姿が見え登山口が近いようだ。今回のような長い山歩きの終わり頃は、ホッとする気持ちと終わってしまう寂しさが交差する。

 燕岳はポピュラーな山ではあるが、往路と復路でルートが違うとまた別の楽しみ方があるし、復路の東沢は割とアスタークっぽかったのではなかろうか。

コースタイム
 5:00中房温泉〜6:30第三ベンチ〜8:00合戦小屋〜9:30燕山荘〜10:25燕岳頂上〜12:20東沢乗越〜14:40ブナ平〜15:40中房温泉

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