○山行地 長野・大峰山物見の岩場
○山行日 2014年11月8日
○メンバー L松木昭 松木智 小林 永田 吉越 陸川 古川
○報告者 松木昭
季節も11月に入り朝晩の冷え込みも厳しくなってきた。当日も薄曇りの肌寒い中であったが、みんなの熱意で夕方5時頃までみっちり練習を行う事が出来た。今回の受講生は吉越、古川、陸川、の三名である。生徒一人に講師二人を付けることができ理想的な形での講習会となった。特に古川さんにとっては最高の講習であり、内容が良く理解出来たと思う。
まずは久しぶりと言う事でメンバー全員で上部岩場の傾斜地にてシステムのおさらいを行う。やはり前回より間が空き過ぎたためか初歩的な8の字結びさえ上手くできない。最低限これ位は家で練習してほしい。その為にもロープを渡したはずである。
その後二班に分かれての講習となる。一班は松木昭、永田、吉越、陸川で下部岩場にて実践的な練習を行う。今回、陸川さんが初めての講習との事で見学の合間にロープの取り扱いと8の字結びをみっちり練習してもらった。
一方吉越さんは本チャンを挟んでの4回目の講習となる。さすがに基本動作は忘れる事無くきちんと身についているのが分かった。しかしロープやビナのスピーディーな取り扱い方から始め、まだまだこれからといった感じであった。今後も定期的に岩に向かい体で覚えてもらうのが一番だと思う、そしてまずは本チャンに通用するセカンドクライマーを目指して欲しい。
二班は松木智、小林、古川で上部岩場のBカンテトラバースルートにてビレイの仕方、セカンドのフォロー、リードにおける注意点、ビレイ点の構築、懸垂下降を一連の流れを通した中で古川さんよりみっちり練習してもらった。そしてシステムを理解してもらうと同時に体で流れを感じてもらった。各所作に伴う合図は気恥ずかしさもあるのか大きな声が出ず度々注意となるが、パートナーとの意思疎通が出来なくてはザイルは用をなさない。ザイルを結ぶことの意味は追々に分かってくるだろうが、まずは腹の底から声を出そう。
また、今回は小林君の復帰初日となり、上部岩場にて古川さんの指導かたわら腕の調子も見てもらった。
両班共、少人数で熱の入った練習となり時間の経つのも忘れている。気が付けば13時過ぎ、二班の連中が中々下りて来ない事に気付く。
我々一班は次の課題となるアブミ練習へと切替えた。丁度その頃二班も下りて来てアブミ練習に加わる。古川さんはアブミよりまだビレーの練習が必要なのでビレーに徹してもらう。
アブミ初体験、永田さん、吉越さん、まずはアブミ独特の巻き込みを練習してもらう。
これは両名とも初回ですんなりマスター出来た。しかし問題はこれから。アブミの二段目に乗れない、これでは次のボルトに手が届く訳もなく苦労している。要はボルトの真下に体重を掛けないためアブミが左右に振られ体が安定しない為である。慣れないアブミ操作で腕力も限界となり終了となる。
一方、小林君は腕の調子が良さそうで「くの市」をリードしている。年内には完全復帰ができそうで大変頼もしく感じ、事故を乗り越えて再び岩の向かう姿を嬉しく思う。
時刻も16時半過ぎ、皆さん疲れた様子。今回から導入した「クライミングノート」で今日の事を振り返り、後は各自の復習とし、次回に繋げる事をお願いして終了とした。